ファースト・インプレッション
- (◯)作りはとてもしっかりしている。あやしいところはほとんど皆無。さすが日本の良心フジゲン製。
- (△)ただし定価30万といわれるとちょっと…。VOX専用部品(ペグ、PU、ブリッジ)や独自のホロウ構造の開発費で高くなっているのかな?
- (◯)PUが素晴らしい。ハム・P90・シングル。どれも分離が良くて抜ける音。しかもオールノイズレス。細かいニュアンスまできっちり拾う。このPUだけでこのギターを買う価値あり。
- (◯)身体に沿って何気ないようにカーブしている3次元コンターボディ。かなり小ぶりのボディサイズ(335よりも小さく、おそらく339よりも小さい)と相まって最高に弾きやすい。
- (◯)インバース・ヒールというネックジョイントでハイポジションもかなり弾きやすい。
- (◯)軽い。実測で3kg。
- (◯)薄い。だいたいのセミアコが43mmくらいあるところ、38mmくらい。
- (△)軽いので少しヘッド落ちするが、スエード製のストラップで対処できるレベル。ペグを軽量化してヘッドを小さくしてさらに軽量化すればヘッド落ちしないだろう。次期verでは是非対処してほしい。
- (×)PU切替スイッチやコイル切替スイッチは切替時にたまにノイズが乗る。変えたい。
- (×)1Vol 1Toneはシンプルといえばシンプルだが、2vol 2toneのがほうが使い勝手はいいと思う。改造したい。ハム・P90・シングルで別々にvol・toneを使えるように改造したい。
- (◯)トーンのコンデンサはいいものが使ってあるようだ。いい感じに効いてくれる。
- (×)ピックガードがただのペラいプラスチッキーな3plyで安っぽい。ペグやブリッジに専用部品でこだわるならここもこだわって欲しかった。
- (◯)ネックは薄くもなく厚くもなく握りやすいCシェイプ。少し幅広いと感じる人もいるかも。自分は許容範囲。
- (×)ピックアップのカバーが割れやすそうな素材でできている。プラスチッキーで安っぽい。
- (×)自分の個体だけかもしれないが、ブリッジが共鳴しやすい。サドルを前後に動かして締め直すという作業で鳴きやんだ。(後日対処しました。)
- (△)ブリッジは古いGibsonレスポJrのテイルピース一体型ブリッジみたく引っ掛けてあるだけで、スタッドとの接地もよくない。ギブソンはそれが味になっているところもあるが、この機種はそうでなくモダンなギターを目指しているはず。そうならきちっとボルト留めできるような仕組みが欲しかった。
- (△)スケールは638mm。ストラトより短くレスポールより長いPRSのようなスケール。やはり628mmに比べると少し大きい。628mmのが良かった。
- 単板・合板・ワンピース・ツーピースについて勘違いしていました。なので以下の記述は間違いです。
(×)単板と宣伝しているが、うちのは表裏ともに明らかに3ピース。ハズレなのでしょうか(笑)。
http://www.voxamps.jp/products/Virage/history.html の開発秘話に載っている写真でさえ2ピースぽい。
アコギなら単板にこだわるけども、エレキなんでそこまでこだわってないから別にいいですけども。 -
(◯)ホロウのようでセミホロウのような独特な内部構造。
写真は裏から見たところで、ノドチンコのようなトーンバーにピックアップが載っているのが分かります。
ES-335のようなセミホロウは中央にセンターブロックがデーンとありますが、Virageの構造はよりホロウに近いことが分かります。 - (△)公式ではミディアムジャンボ・フレットとのことだが、ジムダンでいう#6100あたりのジャンボフレットサイズではなかろうか。#6100は幅2.79高1.40mmである。
スペック
- ネック:アフリカン・マホガニー、セット・ネック
- ネック・ジョイント:カスタム・セットイン・ジョイント、ヒール部を埋め込んだインバース・ヒールで、ハイポジションでのフィンガリング、演奏性が格段にアップ。
- ボディ:スワンプ・アッシュ・トップ/アフリカン・マホガニー・バック
- 指板:インディアン・ローズウッド(+バインディング)
- インレイ:マザー・オブ・パール
- フィニッシュ:アクリルラッカー仕上げ
- ナット:ボーンナット
- スケール:638mm
- 指板R:300mm
- ナット幅:43mm
- 1フレット厚:21mm
- 12フレット厚:23mm
- フレット数:22
- フレットワイヤー:ミディアム・ジャンボ
- ピックアップ:USA製VOX DiMarzio Three-90™トリプルコイル x 2個
- ピックアップ・セレクタ:3ウェイ・トグルスイッチ
- ピックアップ・モードスイッチ:3点式(各ピックアップごとにクリーン/クランチ/リードの各モードから選択) x 2個
- コントロール:マスター・ボリューム、マスター・トーン
- ハードウェア:カスタムVOXマックス・コネクト(Max Connect™)純アルミ製ブリッジで、弦の張り替えも簡単。金属製ペグがつまみ易い形状の、VOXスーパースムーズ・カスタムチューナー。オリジナルデザインのピックアップカバーとコントロールノブ
詳細なスペック表を発見(他の機種のスペック表はこちら)
potはA500Kで、0.15mfのコンデンサが載っているらしい。
その他
- トグルスイッチがインチ規格だったのでポット類もインチ規格と思われます。(Gibsonレスポールのノブがきっちりハマったことから推測)
- ネジを緩めてfホールから覗いただけだけど、トグルスイッチはスイッチクラフト製ではないみたい。楕円形のものが見えたので、ebayとかでスイッチクラフトの互換品(中国製)として売られているようなタイプみたいだった。
30万のギターに付いてる部品とは思えない(笑)。このぶんではpotもCTSじゃないだろうな(笑)。外せばはっきりするんだけど、ポットも全部外さないと全景は見れなそうなので断念。しかし噂には聞いていたけどセミアコの電装をいじるのは大変そうです。
魚拓
いつ無くなるか分からないので公式サイトを魚拓しました。
(cache) Virage : イントロダクション | VOX
単板・合板・ワンピース・ツーピースについての勘違い
単板というのは厚み方向に一枚の板のこと。よって反意語は合板になります。
一方ワンピースというのは、平面方向に一枚の板(一枚板)という意味。よってツーピースやスリーピースというのは、二枚や三枚の板で平面を作ってあるということです。
なので単板のツーピースボディもあるし、合板のワンピースボディもあるいうことです。
お詫びして訂正します。
ただ英語の公式サイトではsolid woodと書いてあります。solid woodは通常無垢材と訳されます。日本語で無垢材といえば、ほんとに合板でもツーピースでなくまるまる一枚の板という意味なんですけどね。
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