結論
先に結論書いておきます。
- ミントグリーンにはなりませんでした。
(追記)どうやらピックアップカバーは材質的にミントグリーンにはならないとのことです。黄ばむだけのようです。詳細は一番下に書きました。 - いい感じに汚れたとは思います。
- 自分はこれで満足です。
- ピックガードは大きすぎるので、この方法では上手くいかないと思います。
- つまるところ、いい感じに汚れただけとも言います(笑)。
用意するもの
- 汚れた雑巾やウェス。窓とかクルマとか汚いところを拭いて汚しておく。黒っぽい汚れのが有利。化粧用のコットンは不可(コットンの細かい毛がカバーに付着する)。
- 新聞紙(敷物)
- アセトン(除光液、マニキュア落としで代用可。ただし除光液でもアセトンが入っていないものもあるので注意。)
- 綿棒
- あったほうがいいもの
- プラチックを塗る塗料(プラモデル用塗料など)。色はグリーンとかブラックなど。
- スポンジヤスリとかスチールウールとか番手の大きいペーパーやすりとか。ちょっと傷つけるためもの。スチールウールは粉が出まくるので自分はスポンジヤスリを使います。これはフレットを磨くのにも流用できます。
方法
先にやり方を書いておきます。分量・加減などは適当です。各自工夫してみてください。
- 汚れた雑巾にアセトンを含ませて拭く。アセトンにはプラスチックを溶かす作用があるのでこれでテカリが消え、つや消しになる。
- つや消しになると同時に汚い雑巾で拭いているので、ピックアップカバーに色が移りが汚れてくる。
- プラモデル用塗料などをピックアップカバーに塗り、再度アセトンを染み込ませた雑巾で拭く。
- (いい感じに汚れるまでこれの繰り返し)
- 拭いているだけではなんとなく「拭き筋」みたいのが出来て不自然なので、スポンジヤスリ的なもので叩いたり、こすったりして軽く傷を付けて自然な感じに仕上げる。ボールピースの穴回りが綺麗すぎると新品ぽいので、穴回りを削ったりする。
- また塗料をピックアップカバーに塗り、再度アセトンを染み込ませた雑巾で拭く。
- (いい感じに汚れるまでこれの繰り返し)
- やり過ぎない程度で完成。
写真で見る自己流エイジド加工
グリーンの塗料の中に半日漬けておけばもしかしたら色が付くかもしれません。自分はそこまでミントグリーンにこだわりが無く面倒なのでやめました。
よく紅茶に漬けるとか、コーヒーに漬けるとか書いてありますが、塗料のほうがいいと思います。
でも、ミントグリーンのピックアップカバーとか安い(200円強)ので買ってきてエイジド加工したほうが絶対楽です。
追記1)
どうやらヴィンテージもののプラ部品がミントグリーン化するというのは、ピックガードだけに起こる現象のようですね。所有しているギター・マガジン別冊のストラト本に書いてありました。
3PLY(三層構造)の上のホワイト部分が劣化して真ん中がブラック(実際は濃紺)が透けてミントグリーンぽくなるという現象のようです。ということでピックアップカバーはミントグリーンにならないってことですね。あんまりこだわりないので、どうでもいいですが(笑)。
ギター・マガジン別冊のストラト本には他にもいろいろ書いてありました。なかなか面倒くさい世界のようです(笑)。
追記2)
もう少しちゃんとストラトのムック本読んでみました。
実はこのピックアップカバーはストラト60周年記念の1954用限定ピックアップのもので材質はポリスチレンなのですが、本物の54年から55年頃のモデルは「ベークライト」という材質で作られていたとのこと。ベークライトは経年しても白いままで変色しないが、とてももろいのでピッキングで削れやすいとのことから、56年頃よりポリスチレンに変更になったとのことでした。ポリスチレンは紫外線などで黄色く変色します。
ということで、結論としては、ピックアップカバーがミントグリーンになることはない。変色するなら黄色(黄ばむ)。ただし54-55年にこだわるなら激しく黄色に変色することは無い。ということです。
追記3)これはうちにある20年前に買ったギター(Fender USA)のピックアップカバーです。昔はタバコも吸っていたのでかなり黄ばんでいますね。裏の白さと比べると一目瞭然です。
今回エイジド加工したピックアップカバーはベランダに置いて、夏の強力な紫外線で絶賛劣化作業中です(笑)。
コメント
[…] この前エイジド加工していたのはこのピックアップのカバーだったのです。 […]