文中のネックの薄い、厚いの基準は、Gibson USA 90年代レスポールと同等で厚いと表現しています。Fender USA60年代のネックと同等で薄いと表現しています。
VOX SDC-55(中古・年式不明)3.6万
色はTeaburstで、ソリッドアッシュボディ。年式は不明だけど、この機種の最初の発売が2010年なので、古くても2,3年くらいまえのモデル。
こんなレアなギターがうちみたいな田舎にあるなんて! さっそく試奏させていただく。
ネックは薄くて弾きやすい。少し幅広く感じるが許容範囲。
インバースヒールでハイフレットがめちゃくちゃ弾きやすい。ボディも薄くて軽くて楽ちん。
サドルピッチは10.5mm相当で大変よろしい。スケールはPRSとほぼ同じ25.1/8inch(638mm)なのがちょっと残念。ストラトスケール(648mm)に近く、やはりすこし大きく感じます。(ストラト弾きのくせに)
しかし弦のテンションはストラトほど高くない。張られている弦がかなりの安物ぽかったので、柔らかい弦にすればもっと弾きやすくなるかもしれない。弦高はかなり低くセッティングされていてそれもよろしい。
このCoAxeピックアップは3つのモード(シングル・P-90・ハムバッキング)に切り替えることができるらしい。
シングルからハムバッキングは変化が分かるが、シングルからP-90、P-90からハムバッキングはあまり変わらない(当然か)。タップスイッチには実用的じゃないものもあるけど、これはシングル・ハンバッカーともに実用的。
定価ベースで14万のギターなので、ペグやブリッジなどの部品はちゃんとしたものが使われ、バインディングなどもしっかり処理されている。
VOXのビザール感は全然ない。ほんとに普通のちゃんとしたギターでした。
じゃ、なぜ即決しなかったのか?
中古でこんなこと言ってはあれだけども、色と木目がいまいち好みじゃなかった。節目じゃないのかしれないがぱっと見て節目っぽいものもあったりした。
フレイムメイプルならすぐ買ってた。いやいや中古車と中古ギターでは色の文句を言ってはいけないんだけども(笑)。でもピックガードが無いスタイルも好みじゃないんだな。。。
しかし音はいい。中高音のヌケが良くクリーンが綺麗だった。歪みはクランチ程度を試したがまあまあ。低音の出もまあまあ。(自分はほぼフロントしか使わないので、限られた試奏時間なかでフロントPUだけの印象)。
で、これを機にVOXのギターを調べてみたところ、売れてないのかかなり投げ売りされている様子。セミアコタイプの最上位機種のHDC-99が新品定価17万の50%オフ以上の8万くらいで売られている。
買っちゃいそうになったけど、8万ならIbanezのAS153が買えるなあと思ってHDC-99は思いとどまる。
(※)試奏レビューは結果的に買わなかった理由を自分に言い聞かせてるようなものなので、ちょっと批判的になったりしてますが、他意はありません。お金がいっぱいあったら買ってたよ!
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