(どういう経緯で入手したかのメモ)
最初は箱モノが欲しかっただけ
自分はソリッドのギターしか持っていないので、最初は単にホロウ/セミホロウ・ボディものが欲しかっただけでした。
ホロウ・ボディといえばES-335やCasinoが有名ですが、ES-335はデカイし高すぎるしCasinoはハイポジションが弾きにくいので最初から候補では無かったです。(Casino買うなら二台目以降か、19フレットジョイントだなあ)
色々と考えた末、以下の条件で探すことにしました。
- 予算は10万円前後。(ただしあまり安いのも却下)
- ホロウかセミホロウであること。
- ハイポジションが弾きやすいこと。(弾きやすさ重視)
- ミディアム・スケール以下であること。
- 335みたいなガラがでかいのでなくできれば薄め小さめサイズであること。(弾きやすさ重視)
- ハードケースが付くようなモデルであること。(HCが付くということは格安モデルではないので)
- 中古新品こだわらず物色。ただし中古の場合は美品であること。
- 杢目が出ている色が好きなので、ブラック塗りつぶし色とかは対象外。
- 愛着が持てること。長く弾けそうなギターであること。
- 妥協しないこと。(色やカタチで妥協するくらいなら買わずじっくり探すこと)
全部当てはまるモデルがあるとも思えませんが、自分的に縛りをつけておかないと際限なくなるので、ひとまずこれを目標に探すことにしました。
Ibanezが良さげ
セミホロウ・フルホロウのギターとしてはEpiphoneが有名ですが、Epiphoneは安い価格帯のものが多く(5万以下)それはそれでいいのですが、作り的にちょっと雑だったりして、お店で見ても安物感が出てるというか、そこが引っかかっていました。ホロウ・ボディ一台目として愛着が湧きそうにない。(Joe Passモデルは良かったです)
で、他にもTokaiやSeventy Seven Guitarやフジゲンなどなど色々なメーカーのものを見ましたが、いまいちグッと来ない。
セミホロウものは335コピーものが圧倒的に多いんですね。
そんな中Ibanezだけは335コピーではない主張が感じられました。
Ibanez AS153。実売で8万くらい。335より少し小さめサイズでミディアム・スケールです。335とカタチの違うfホールがイイカンジです。ピックガードにまでフレイムが入っているのだけはちょっと気に入らないけど、買うならこれかな? これがいいなあと思うようになりました。
試奏しようとお店をいろいろ回りましたが、実機がなくて触れませんでした。しかしIbanezの下位モデルや上位モデルを触ることが出来たので、どんなギターなのかイメージすることはできました。
Ibanezは全般的に弾きやすいと噂には聞いていたし、実際弾きやすかったです。
なので90%以上はこれで固まっていました。来月になってお金が入ったら買おうと思っていました。
近所のリサイクルショップでの突然の出会い
そんなある日ふと訪れたリサイクルショップ。そこにVOXのギターはありました。
SDC-55。
VOXがギターを作っているのは知ってましたが、マイナーゆえに弾く機会・見る機会はありませんでした。それにVOXといえばビザールって感じだし、なにもわざわざVOXを買わんでも(笑)って感じに思っていました。
ギターのVOXに関してはそんなイメージですが、VOXのアンプは最高だし、最近はコルグ傘下でいいマルチも作ってます。自分もTonelab ST使ってます。いいマルチです。
SDC-55。田舎には珍しいギターなので、ちょっと試奏させてもらうことしました。
すると・・・・。
なんとも弾きやすい! 感動的でした!(詳しくはこちらに書いています。)
いやあマジでこのままお持ち帰りしたいくらいの勢いでした。ただちょっと形と色・杢目が気に入らなかった。
ただ、これで一気にVOXのトリコになってしまったのでした。
VOXのギターを調べてみる
家に帰ってVOXのギターをいろいろと調べてみました。
まずびっくりしたのが値段。人気が無いのか投げ売り状態でした(笑)。
セミホロウ機種としては最上位機種のVirage II Butterflyを始め、HDC-99、HDC-77、HDC-55 Semi-solidという4種類があるのが分かりました。
この中でHDC-77、HDC-55 Semi-solidはカタチ的に好みじゃないのでパス。YAMAHA SG的なツノがとんがっているのは好みじゃないんです。
そして最上位機種のVirage II Butterflyは10万円を超える値段なのでアウト。
結果的に予算で買えそうなのはHDC-99だけとなりました。
なんかこう書くと消去法的な理由みたいですが、実際はHDC-99をすごい気に入っていて、実機が置いてある店を調べ、次の週末には足を運んで試奏し、感じが良ければ買うところまでいっていました。
待てよ、このピックアップって・・・
次の週にはお店に行って買うことにしていたHDC-99。
この日も夜な夜な「HDC-99」とGoogle画像検索してよだれを垂らしておりました(笑)。
するとあることに気づきました。HDC-99だけピックアップが違う。ボールピースが明らかに違う。
サイトの記述をよく見るとHDC-99だけCoAxe Vintageピックアップとなっている。他はただのCoAxe ピックアップ。
エレキギターの音色を決定づけるものにはいろいろありますが、ピックアップはかなり重要です。
・・・・な、なんでHDC-99だけピックアップ違うの? 後発だから? なぜ?
さらに調べてみると初代VirageのピックアップはDiMarzio製で見た目も違うことが判明します。ちょっとVirageが気になって来ました(笑)。
Virage(初代)ってどうなの?
現行機種がVirage IIっていうぐらいだから当然Iもあったんだろうけども、予算的にオーバーだったので詳しく調べていませんでした。
調べてみるとVirage(初代)は2008年夏の発売。Made in Japan、フジゲン製です。
マイチェンされたVirage IIは2010年6月発売。ピックアップがVOX製のCoAXEに変わり、ヘッドインレイ、指板インレイ(ポジションマーク)が変更になりました。またMade in Japanですが製造元はフジゲンから変わったようです。(一説にはヘッドウェイだとも)
さらにマイチェンされたVirage II Butterflyは2011年11月発売。インレイがButterfly(蝶々)になりました。これもMade in Japanです。(これもヘッドウェイ製らしい?)
ということで、調べていくと初代のほうがピックアップがDiMarzioだわ、製造は日本のフジゲンだわでネットや海外やYoutubeでの評価が高い様子です。
かなり初代virageが気になって来ました。
でもお高いんでしょう?
いいギターらしいということは分かって来ました。しかし高ければ買えません。なんといっても定価33万6千円(シングルカットは定価31万5千円)です(笑)。高すぎじゃないかVoxさん。
でもでも現在の中古市場では10万円前後で買える様子。
過去の売り物を調べてみると、なぜかすぐ手放す人も多く新古品程度の良いものもあるようです。けっこう好き嫌いのはっきりと出る機種なのでしょうか。
ここは妥協せずにいい出物が見つかるまで、じっくり探して入手したいなあと思っていたところ、ひょんなところで程度のいい中古を発見。
中古との出会いは一期一会。ブラック塗りつぶしならパスしていました。サンバーストかチェリーなら買おうと思っていたので即決。
めでたく購入とあいなりました!(ファーストインプレッションはこちら)
で、最初の条件はどうなった?
ここで最初の条件をどれくらいクリアできたか見てみます。
結論としては10項目のうち9項目クリアで上々ではないでしょうか。
- 予算は10万円前後。
◯クリア
10万弱で買えました。 - ホロウかセミホロウであること。
◯クリア
ホロウのようなセミホロウような独特の構造です。 - ハイポジションが弾きやすいこと。
◯クリア
インバースヒールで最高に弾きやすい - ミディアム・スケール以下であること。
×notクリア
638mm(25inch)というストラトとレスポールの中間スケール。PRSなんかもこれ。ロングスケール(ストラトスケール)なら買っていなかった。 - 335みたいなガラがでかいのでなくできれば薄め小さめサイズであること。
◯クリア
335よりも339よりも小さめ薄めで持ちやすいです。重量も3kgで軽くてGood。 - ハードケースが付くようなモデルであること。
◯クリア - 中古新品こだわらず物色。ただし中古の場合は美品であること。
◯クリア
外観は少し打痕がある程度で、フレットは9割残っていました。 - 杢目が出ている色が好きなので、ブラック1色とかは対象外。
◯クリア - 愛着が持てること。長く弾けそうなギターであること。
◯クリア
大好きです!(笑)墓場まで持っていきます! - 妥協しないこと。(色やカタチで妥協するくらいなら買わずじっくり探すこと)
◯クリア
コメント